世界的に有名なキャラクターの多くは、ベルギーで生まれました。タンタン、スマーフ、ラッキー・ルーク、スピルーは、いずれもベルギーのアーティストたちの製図台から生まれたキャラクターです。ブリュッセルでは、立派な漫画博物館から街の壁を彩る何十もの巨大な壁画まで、そうした伝統が誇らしげに受け継がれています。こうしたキャラクターとともに育った人はもちろん、そうでない人にとっても、ブリュッセルのコミックの世界は街の魅力のひとつです。ここでは、博物館や壁画、そしてベルギーを漫画の本場にしたキャラクターをご紹介します。この記事は、ブリュッセル旅行ガイドと、より広域をめぐるユーロスターで行くパリとベルギーの旅程の一部です。
ベルギーが漫画の本場である理由
フランス語圏では漫画は「第九の芸術」と呼ばれるほど真剣に受け止められており、ベルギーはその精神的な故郷です。20世紀のヨーロッパ漫画を代表するキャラクターを数多く生み出したこの国は、小国ながら漫画の世界で圧倒的な存在感を放っています。ベルギーのアーティストたちが磨き上げた、すっきりした線と鮮やかな色彩でテンポよく物語を伝えるスタイルは、大陸各地の漫画の見た目に影響を与えました。首都ブリュッセルでは、その歴史が語り継がれ、称えられています。ブリュッセルのコミックの世界は、街の暮らしに深く根付いています。
漫画アート美術館
まず訪れたいのは、ベルギー漫画センターとして知られる漫画アート美術館です。建物を見るだけでも訪れる価値があります。ヴィクトル・オルタが設計したアール・ヌーヴォー様式の美しい旧百貨店で、流れるような鉄細工と明るい空間が、収蔵作品を迎えるのにふさわしい場所になっています。入口の近くで巨大なスマーフが出迎えてくれたら、そこが目指していた場所です。

館内のコレクションでは、初期から現代のグラフィックノベルまで、ベルギーとフランスの漫画の歴史をたどれます。原画やタンタンのロケットの再現展示に加え、漫画が実際にどのように制作されるのかも紹介されています。ベルギー以外にも目を向け、世界各地の漫画や日本の漫画を扱うコーナーもあります。ナルトやワンピースといった作品を、ベルギー生まれのヒーローたちと並んで見つけられます。熱心なファンでなくても、ここで過ごす1〜2時間は十分に有意義です。

タンタン
ベルギーのコミックで、タンタンほど有名な作品はありません。前髪を立てた若き記者タンタンと愛犬スノーウィ、怒りっぽいハドック船長は、ブリュッセル出身のアーティスト、エルジェによって生み出されました。タンタンの最初の冒険が発表されたのは1929年で、シリーズはその後、世界中で数億部を売り上げました。「クリアライン」として知られる、すっきりと無駄のないエルジェの描画スタイルは大きな影響を与え、今もタンタンはベルギーのコミックと聞いて多くの人が思い浮かべるキャラクターです。

タンタンの冒険の舞台は、世界各地に広がっています。中東の砂漠からチベットの山々、中国、そして月にまで赴くその世界旅行が、大きな魅力のひとつです。ブリュッセルのあちこちでタンタンを見かけますが、特に有名なのは小便小僧の近くにある大きな壁画です。熱心なファンなら、街から少し足を延ばして、ルーヴァン・ラ・ヌーヴにあるエルジェ専門の美術館を訪れることもできます。

スマーフ
もうひとつ、世界中の人々に知られるベルギー生まれのキャラクターがスマーフです。ベルギーでは「レ・シュトルンプフ」と呼ばれています。小さな青いキャラクターたちはアーティストのペヨによって生み出され、1958年に初登場しました。当初はペヨの別のコミックに脇役として登場しましたが、やがて独自の人気を確立しました。ベルギーのコミックストリップから生まれたスマーフは、テレビや映画を通じて世界的な現象となり、今もベルギーの人々の誇りです。彼らのルーツを知るなら、漫画博物館がいちばんの場所です。

ベルギーを代表する、もう一つのコミックキャラクターたち
タンタンやスマーフが大きく取り上げられますが、ベルギーのコミックキャラクターはそれだけではありません。自分の影より速く銃を撃つカウボーイ、ラッキー・ルークはモリスが描いたキャラクターで、ヨーロッパで最も愛されているコミックヒーローの一人です。館内を巡ると、子どもの頃に親しんだキャラクターの多くが、ここで生まれたのだと気づきます。

さらに、スピルーとファンタジオ、どうしようもない会社員ガストン・ラガフ、そして跳ね回る黄色いマルスピラミを生み出した、驚くべき才能の持ち主アンドレ・フランカンもいます。とても英国的な冒険家、ブレイクとモーティマーも、実はベルギー人アーティストのエドガー・P・ジャコブが手がけた作品です。これほど多彩な才能に出会えることが、気軽に訪れた人にとってもこの博物館がうれしい驚きとなる理由です。

コミック壁画を巡る散策ルート
ブリュッセルのコミック文化を満喫するなら、無料で楽しめる屋外の壁画も見逃せません。街では長年にわたり、何十もの何も描かれていなかった壁が巨大なコミック壁画に変わり、旧市街からその先まで続く屋外散策ルートができました。角を曲がったところで、タンタンやスピルー、あるいはあまり知られていないヒーローが描かれた3階建てほどの壁画に出会うのは、街歩きのささやかな楽しみの一つです。いつもの散歩が宝探しのようになります。楽しむのに事前の計画はいりませんが、できるだけ多くの壁画を見て回りたいなら、壁画マップも簡単に見つかります。中心部のあちこちで出会えるので、目線を上げて歩いてみてください。
楽しみ方
コミック文化は、ブリュッセル中心部を巡る一日の予定にすんなり組み込めます。グランプラスから歩いてすぐの漫画博物館と、旧市街のほかの名所の間を徒歩で巡れる壁画ルートを合わせれば、わざわざ遠くまで足を延ばさなくても、見どころをしっかり楽しめます。子ども連れの方や、私のようにコミックが好きな方なら、2時間ほど時間を取っておくのがおすすめです。そうでなければ、街歩きの途中で壁画を見るだけでも、その魅力に触れられます。どちらにしても費用はあまりかからず、旅に彩りを添えてくれます。
ブリュッセルのツアーとチケット
壁画は無料で楽しめますが、漫画博物館は入館料がかかります。ガイド付きツアーに参加すれば、旧市街のほかの見どころとあわせてコミックの壁画巡りを楽しめます。Klookでブリュッセルのチケットやツアーを探せます。
よくある質問
ブリュッセルがコミックで有名なのはなぜですか?
ベルギーでは、タンタンやスマーフをはじめ、世界的に有名なコミックキャラクターが数多く生まれました。ブリュッセルでは、大規模な漫画博物館や、街のあちこちに描かれた数十点もの大きな壁画を通じて、その文化遺産を紹介しています。
タンタンとスマーフはどこで生まれましたか?
どちらもベルギー生まれです。タンタンはブリュッセル出身のアーティスト、エルジェが生み出し、最初の冒険が発表されたのは1929年です。スマーフはアーティストのペヨが生み出し、1958年に初登場しました。
漫画博物館とはどんなところですか?
ブリュッセルにあるベルギー漫画センターです。ヴィクトル・オルタ設計のアール・ヌーヴォー建築に入っていて、原画や漫画の制作過程に関する展示を通して、ベルギーとフランスの漫画の歴史を紹介しています。
ブリュッセルのコミック壁画は無料で見られますか?
はい。コミック壁画は街のあちこちの壁に描かれたパブリックアートなので、無料で見られます。壁画マップを使っても使わなくても、旧市街を散策しながら徒歩で巡れます。
漫画博物館は訪れる価値がありますか?
はい。漫画作品はもちろん、博物館が入る見事なアール・ヌーヴォー建築も見どころです。ファンならきっと楽しめますし、気軽に立ち寄る人も、原画や漫画の歴史に触れながら過ごす1時間を楽しめます。
タンタンからスマーフまで、ブリュッセルのコミックは街の大きな魅力のひとつで、気軽に楽しく旅程に組み込めます。この街でほかに見たり食べたりしたいものは、ブリュッセル旅行ガイドと、ユーロスターで巡るパリとベルギーの旅程をご覧ください。
Get My Personal Travel Maps







Leave a Reply