冒険好きに贈る東京旅行ガイド:忘れられない28の楽しみ方

東京に3年以上暮らしてきた僕が、東京でおすすめの過ごし方をまとめました。よくある情報の寄せ集めではなく、僕自身が通い、食事をし、東京に遊びに来た友人や家族を連れて行く場所を紹介しています。ゴールデン街の小さなバーで日本酒を飲む体験から、静かな寺院や隠れた庭園、ほとんどの観光客が知らない街の不思議な一面まで、幅広く取り上げました。東京はどんな予算でも楽しめるので、完全無料の体験には印を付けています。

12月に訪れる予定ですか?僕の日本のクリスマスガイドでは、東京でおすすめのイルミネーションやクリスマスマーケットを紹介しています。

アートや音楽が好きな方は、作曲家・坂本龍一の音の世界をたどる、見応えのある東京の坂本龍一展についての記事もご覧ください。

物語のあるお土産を探していますか?アコヤ真珠はいかがでしょう。秋葉原の真珠自販機で、自分の真珠を取り出す体験もできます。

古都へ向かいますか?伏見稲荷から祇園まで、僕が選んだ京都のおすすめスポットをご覧ください。

昔ながらの東京の夜を楽しむなら、新宿にある小さくて個性豊かなバーが迷路のように並ぶゴールデン街は外せません。

この28か所の中には、人気があるのも納得の名所もあれば、何年も東京に暮らしてようやく見つけた地元の人ぞ知る場所もあります。観光スポットだけでなく、食事をする場所や夜の過ごし方も紹介します。僕にとって、東京が本当に活気づくのはそういう時間です。こうした場所の背景にある伝統をもっと知りたい方は、まず日本文化ガイドをご覧ください。

出発前に、ひとつ正直にお伝えしておきます。日本では、東京であっても英語だけでできることには限りがあります。日本は世界でも英語力が特に低い国のひとつです。でも、それを理由に諦めないでください。日本語が話せなくても旅を楽しむために必要なことをまとめた日本語が話せなくても日本を旅するためのガイドを書きました。また、今後数年で日本の観光は大きく変わる見込みなので、今は本当に訪れるのにいいタイミングです。

旅行より長く滞在する予定ですか? 日本の在留資格制度について、こちらのガイドもご覧ください。

1. ゴールデン街でハブ酒と枡酒を楽しむ

Overflowing glass of nihonshu sake in a wooden masu box at a Golden Gai bar in Shinjuku
2023年に到着したとき、ゴールデン街で飲んだなみなみ注がれた日本酒

東京でお気に入りの夜遊びエリアのひとつが新宿、なかでもゴールデン街です。細い路地が6本迷路のように入り組み、10人未満しか入れない小さなバーを中心に、約280軒が並んでいます。この一帯は戦後の闇市として始まり、1958年に日本で売春が禁止されるまで、非合法の歓楽街でした。その後、小さなバーが軒を連ねるようになりました。今ではすっかり安全で、路地を飲み歩くと昔の東京にタイムスリップしたような気分になります。

訪れる前に知っておきたいことが2つあります。多くのバーでは少額の席料がかかります(通常500〜1,000円で、入口に表示されていることが多いです)。また、一見さんお断りの店もあります。英語の看板がなく、マスターに入店を断られても気にしないでください。次の店に行けば大丈夫です。ゴールデン街には、外国人を歓迎してくれるバーもたくさんあります。

飲み物なら、ウイスキー、日本酒(正しくは日本酒です。「酒」は日本語でアルコール全般を指します)、または沖縄ならではのハブ酒がおすすめです。ハブ酒は、本物のハブが瓶に入ったお酒なので、ベジタリアンの方や苦手な方には向きません。ハブ自体に味はなく、文化的なものです。

ゴールデン街での思い出のひとつが、日本酒を注文したときのことです。バーテンダーがわざと、枡の中に置いたグラス(小さな四角い木製の器)になみなみと注ぎ、あふれさせてくれました。店がけちではないことを示す、日本の習慣です。

僕のいつもの過ごし方は、ゴールデン街に向かう前に新宿の立ち飲み屋(立ち飲み)で一杯飲んでおくことです。椅子のないこうした店は、安くて気軽に立ち寄れ、軽く一杯と小皿料理を楽しむのにぴったりです。飲み物は300〜600円ほどで、にぎやかな地元の雰囲気が味わえます。一杯飲んで一品食べたら、次の店へ。地元の人はそんなふうに楽しんでいます。

2. 神社仏閣を訪れる:浅草寺、覚悟稲荷神社、豪徳寺

Hundreds of white maneki-neko lucky cat figurines at Gotokuji Temple in Setagaya, Tokyo
豪徳寺。2025年に僕が撮影

東京の旅程に文化的なスポットをいくつか加えるのは、本当におすすめです。日本の伝統建築が好きなら、東京最古の寺院である浅草の浅草寺を訪れてみてください。確かに混雑しますが、それだけ有名なのには理由があります。早朝か日没後に行けば、まったく違った体験ができます。浅草にいる間に、かっぱ橋道具街にも少し足を延ばしてみる価値があります。東京の飲食店が調理道具を買いに来る通りで、日本の料理人が使う包丁は、空港で買うどんなお土産よりもずっといい記念になります。

定番のルートを外れてみたいですか? 浅草寺から北へ徒歩15分ほどのところに、江戸時代に名をはせた遊郭で、東京でもあまり知られていない歴史散策スポットのひとつ、吉原があります。

日本文化と聞いて、「招き猫」を思い浮かべる人も多いでしょう。世田谷にある豪徳寺は招き猫で知られる寺院で、境内には白い猫の置物が何千体も並んでいます。観光客で混み合う場所から離れているところが、僕は気に入っています。上の写真に写っているような招き猫を買いたいなら、売り切れる前に、早朝に着くようにしてください。

僕のお気に入りの隠れたスポットは銀座にあります。GINZA SIXの屋上にある、小さな覚悟稲荷神社です。かつてここにあった旧松坂屋を守っていた神社で、2017年にGINZA SIXが建設された際、取り壊されることなく保存され、屋上に移されました。神社自体は小さいですが、屋上庭園は無料で入ることができ、眺めも見事です。ここからならユニクロのビルをきれいに撮影できますし、晴れた日には東京スカイツリーも見えます。この屋上は、僕の東京のおすすめ展望台と夜景スポットガイドで紹介している、無料の展望スポットのひとつでもあります。

3. 馬刺しを味わう:日本の生馬肉

Plate of basashi, thinly sliced raw horse meat, at a restaurant in Ogikubo, Tokyo
僕のお気に入りの荻窪のレストランで食べた馬刺し(Googleマップのリストに掲載)

僕の母国スイスでは馬肉を食べるので、この料理にはほかの旅行者ほど驚きませんでした。特にドイツ人やイギリス人の多くは、最初は抵抗を感じるようです。日本でも馬肉を食べますが、ほとんどは生です。「馬刺し」と呼ばれる薄切りの生馬肉で、日本では珍味として親しまれています。もともとは日本南部の熊本の料理です。

気持ちのハードルを越えてしまえば、馬刺しは驚くほどクセがありません。脂肪が少なく、なめらかで、ほんのり甘みがあり、想像するほど重たくありません。薄切りにして、おろししょうがやにんにく、醤油、ときにはわさびを添えて出されます。安全性も思ったほど心配はいりません。馬肉は生の鶏肉や豚肉に比べて寄生虫や細菌のリスクがかなり低いため、日本では厳しい規制のもとで生食が認められています。

僕のおすすめは、卵黄とごま油を混ぜた韓国風のタルタル、「馬刺しユッケ」です。東京で食べた料理のなかでも、特にお気に入りのひとつです。上の写真は、何度も通っている荻窪の馬肉料理店で撮りました。Googleマップのリストから場所を確認できます。

4. 渋谷の道玄坂教会や、ほかのテーマバーを訪れる

Interior of the Dogenzaka Church bar in Shibuya with church-style decoration
渋谷にある、教会をテーマにしたバー「道玄坂教会」の店内

東京のナイトライフを楽しむなら、渋谷もおすすめのエリアです。渋谷スクランブル交差点の周辺には居酒屋やバー、ナイトクラブがひしめいていて、正直なところ、歩き回って気になる店に入るだけでも楽しめます。でも、世界のどこにもない体験をしてみたいなら、道玄坂の坂の上にある、カトリック教会をテーマにしたバー「道玄坂教会」をおすすめします。

先にひとこと。コンセプトに不快感を覚える人もいるかもしれません。店内は教会風で、スタッフは修道女の衣装でドリンクを提供します。上の階にはバーレスクショーのあるガールズバーもあります。まさに「東京でしかできない」体験で、好きになるか、行かないかがはっきり分かれるタイプです。

実用情報です。平日の入場料は無料、週末は200円で、800円以上のドリンクを1杯注文する必要があります。音楽は日によって変わるので、どんな音楽が流れるか、出かける前に公式サイトで確認してください。

教会バーはちょっと刺激が強すぎるという方には、新宿に、もっと落ち着いた雰囲気ながら同じくらいユニークな場所があります。四谷駅近くの坊主バーです。僧侶をテーマにしただけのバーではありません。実際に僧侶の資格を持つお坊さんたちが運営していて、お酒を出してくれたり、人生について話をしたり、カウンターでお経を唱えたりすることもあります。僕はそこで、自分自身の葬儀まで体験しました。棺に横たわり、お坊さんに儀式をしてもらったんです。なんだか不吉に聞こえるかもしれませんが、不思議と心が落ち着きましたし、もちろん棺に入ったのは初めてでした。どんな感じなのか知りたい方は、葬儀体験の全容を詳しく書いた記事をご覧ください。

一方、夜を渋谷で過ごすことになったら、路上パフォーマンスから深夜の温泉まで、渋谷で過ごす典型的な夜についても記事を書いています。このあたりにいるなら、ぜひ読んでみてください。

5. 炉端焼きを味わう:日本の炭火焼き料理

Meat and vegetables grilling over charcoal at a robatayaki restaurant in Nakano, Tokyo
中野の炉端焼き

ぜひ試してほしい伝統的な食事体験のひとつが、炉端焼きです。大まかに言うと「火のそばで調理する」という意味です。新鮮な肉や魚介、野菜が料理人の前に並び、店の中央にある熱い炭火で、目の前で焼き上げてくれます。昔ながらの炉端焼き店では、焼き上がった料理を長い木べらに載せ、カウンター越しに手渡してくれることもあります。このスタイルが生まれた日本北部の漁村に由来する伝統です。

僕からのアドバイスは、必ずカウンター席をお願いすることです。焼く様子も見どころの半分を占めていますし、料理人が炭火を扱う姿を眺めるのが炉端焼きの醍醐味です。僕たちもこれを身をもって学びました。お気に入りの中野の炉端焼き店で、2024年のバレンタインデーに初めて食事をしたときは、焼き場のすぐ前に座りました。その後、友人のジョーイと再訪した際は、離れた2階席に案内されました。料理は変わらず素晴らしかったですが、体験としてはやはり、1階のカウンター席のほうが断然よかったです。

6. 東京でJDMツアーに参加する:大黒PA

Tuned JDM cars parked at Daikoku Parking Area in front of Tokyo Tower
Wangun OGのJDMカーツアー。大黒パーキングエリアから戻った後に僕が撮影。

『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』を観たことがある人は、きっと多いですよね。面白いことに、映画の大半は実際にはロサンゼルスで撮影され、「日本人」の主要キャラクターも韓国系アメリカ人の俳優が演じていました。それでも、この映画がひとつうまくやったことがあります。それは、世界中の人々、そして僕にも、日本の本物のストリートカーシーンへの関心を持たせたことです。JDM(日本国内市場向け)カー文化は独特で、その伝説的な集まりの場所が横浜の大黒パーキングエリアです。夜になると、チューナーやドリフトカー、スーパーカーのオーナーたちが集まります。

ただし、注意点があります。大黒PAは高速道路のジャンクションの真ん中にあり、車でしか行けません。駅もなく、徒歩でのアクセスもできず、タクシーもそこで待つのを嫌がることがよくあります。だから、自力で行こうとするより、大黒へのJDMツアーを予約するのがおすすめです。僕はWangan OGと何度かPAを訪れましたが、毎回驚かされました。何が現れるかは行ってみるまでわかりません。ある夜はクラシックなスカイラインやRX-7が並び、別の夜には、暴走族風のバンの隣にランボルギーニが停まっていることもあります。

7. ハリー・ポッターの世界を体験できる施設へ

The Making of Harry Potter in Tokyo: Where Magic Meets the City
東京の「スタジオツアー東京」で、ヴォルデモートの前にお辞儀する僕

子どもの頃からハリー・ポッターが大好きだった僕にとって、ここは絶対に外せない場所でした。東京には、世界最大の屋内型ハリー・ポッター施設、ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッターがあります。2023年、練馬区にあった旧としまえんの跡地にオープンしました。池袋からは約20分で、入口のすぐそばには専用駅の豊島園駅があります。

館内では、大広間やダイアゴン横丁、9と3/4番線など、実物大のセットを歩いて巡り、これまで目にしたことのない舞台裏も知ることができます。僕のお気に入りは動く肖像画でした。映画の中と同じように、本物そっくりです。もちろん、名物のお菓子や本物のバタービールも楽しめます。バタービールは、お土産として持ち帰れるマグカップで飲みます。

大切なポイントをひとつ。チケットは日時指定制で、事前にオンラインで購入する必要があります。当日、入口で買うことはできません。人気の日程は数週間前に売り切れるので、旅行の日程が決まったらすぐに予約しましょう。

8. アニメの舞台を実際に訪れる

How to Find Saitama’s House in Tokyo: A Guide for Anime Fans (One Punch Man House)
アニメの舞台

私はアニメを見て育ちました。紹介する作品の多くは、子どもの頃の思い出と結びついています。スイスアルプスを舞台にした名作『アルプスの少女ハイジ』は、スイスでも特に人気がありました。高畑勲が監督を務め、宮崎駿が場面設定を手がけた作品で、2人がスタジオジブリを設立する何年も前のことです。その後は、『ナルト』『ワンピース』『ドラゴンボールZ』などの少年向けアニメを見るようになりました。これらは日中、ドイツ語吹き替えでRTL 2にて放送されていました。

多くのファンが気づいていないのですが、有名なアニメの場面には、実在する場所をモデルにしたものがたくさんあります。東京にもそうした場所が数多くあります。日本では「聖地巡礼」と呼ばれるスポットを訪ねるのは、私のお気に入りの無料の楽しみ方のひとつです。たとえば、『ワンパンマン』に登場するサイタマの家は世田谷に実在します。また、『君の名は。』のラストシーンで有名な階段も実在の場所で、四谷にある須賀神社の階段は、映画に出てくるものとそっくりです。訪問時の写真と行き方を載せた、東京の実在するアニメの舞台を紹介する完全ガイドもまとめました。

9. 東京のナイトクラブで踊る:Womb、Camelot、Decabar

Decabar Tokyo Kinbaku Show, SM Tokyo, and Kinky Tokyo
Decabar ― DJ Sumirock 90歳のバースデーパーティー(現役最高齢のクラブDJ)

私の意見では、東京には世界でも指折りのナイトライフがあります。私たちが夜遊びするときは、たいてい同じ流れです。まず居酒屋で飲み、そのあとバーに移り、最後はナイトクラブで締めくくります。地元の人のように楽しみたいなら、急がないことです。それぞれの段階に、それぞれのペースがあります。

忘れられない夜を過ごしたいなら、どちらも渋谷にある東京有数のナイトクラブ、WombかCamelotへ。Wombはテクノとハウスの名店で、素晴らしい音響システムと、これまで目にした中でも最大級のミラーボールで、世界中のDJに知られています。Camelotはより大衆向けで、ヒップホップやヒットチャートの曲が流れ、若い外国人客でにぎわうことが多いです。まったく違う体験をしたいなら、新宿のDecabarがおすすめです。DJプレイにライブパフォーマンスアートや日本の緊縛アートのショーを組み合わせているので、出かける前にイベントスケジュールを確認してください。

実用的なポイントが2つあります。東京のクラブでは入店時に身分証を確認され、外国の運転免許証は受け付けてもらえないことが多いので、パスポートを持っていきましょう。また、クラブや曜日によっておよそ1,000〜4,000円の入場料がかかります。通常はドリンクチケットが含まれています。

10. 東京のショークラブに行く

Burlesque dancer performing at Tantra Tokyo showclub
六本木でも特に洗練された、芸術性の高いショークラブのひとつ、Tantra Tokyoでの華やかなバーレスクショー。

クラブで踊るよりもゆったりと夜を過ごしたいなら、ショークラブがおすすめです。ショークラブでは、パフォーマンスや音楽、華やかな演出を一晩で楽しめます。自分で踊る一般的なナイトクラブとは違い、ここではドリンクを片手にくつろぎながら、ショーを楽しめます。

特に有名なのが、六本木にあるTantra Tokyoです。洗練されたバーレスククラブで、熟練のダンサーたちが上品さと大胆さを兼ね備えた雰囲気を生み出しています。ショーの内容は夜の間に変わるので、次に何が起こるのか予想できないのも魅力のひとつです。ショーの後も夜を楽しみたい人のために、Tantraには専用のカラオケバーもあります。店内の様子を見てみたい方は、僕がTantraで撮影した動画をいくつかYouTubeチャンネルでご覧ください。

11. ガールズバーやテーマカフェに行く

Staff member flexing at the Muscle Girls Bar in Ikebukuro, Tokyo
池袋のマッスルガールズバー。2023年に初めて訪れたときの写真です

日本には、ほかの国ではあまり見かけない独特のバーがあります。ガールズバーです。システムはシンプルで、時間制の料金を払い、通常は飲み放題で、カウンター越しに女性と話しながらお酒を楽しみます。会話はほとんど日本語なので、楽しく語学の練習もできます。念のため説明すると、これは会話を楽しむエンターテインメントで、昔ながらのホステスクラブをより気軽に、安くしたようなものです。それ以上のことはなく、店はすべて合法的に営業しています。

とはいえ、お店によって質にはかなり差があります。印象に残らないガールズバーもあれば、このコンセプトを本格的なショーに発展させたお店もあります。最高の例が池袋のマッスルガールズバーです。ドリンクを出してくれる女性たちは本格的なアスリートで、ドリンクを作る合間に目の前でトレーニングをします。プランによって30分から80分までの飲み放題を予約でき、追加料金を払えば、マッスルガールズに平手打ちやキックをしてもらうといった「サービス」も頼めます。友達におごると、もっと笑えますよ。僕は2023年に初めて訪れて以来、何度も通っていますが、今でも東京で知る限り、特に楽しめるバーのひとつです。

もっと落ち着いた雰囲気が好みなら、動物カフェから有名なメイドカフェまで、東京にはテーマカフェもたくさんあります。メイドカフェについては、次のセクションで紹介します。

ゲームセンターに行くなら、コインを使い切る前に、日本のクレーンゲームの仕組みについて書いた記事を読んでみてください。

12. 居酒屋で食事をする

Small dishes and drinks at an izakaya in Koenji, Tokyo

東京・高円寺の居酒屋で楽しむ小皿料理とお酒

日本を訪れたら、居酒屋で一度は食事をしてみてください。居酒屋は、さまざまな小皿料理をみんなで分け合い、手頃な価格のお酒を楽しめる日本式の酒場です。仕事の後に、日本の人たちが実際に集まって交流する場所でもあります。僕は友人との夜のお出かけを、ほとんどいつも居酒屋から始めます。東京ならどこにでもありますが、地元らしい雰囲気を味わいたいなら杉並区へ。僕は荻窪と高円寺の両方に住んだことがあり、どちらの街にも、これまで訪れた中で特に気に入っている居酒屋があります。その間にある阿佐ヶ谷も、同じくらいおすすめです。ここの居酒屋は、大きな観光スポットの近くにある店より安く、親しみやすく、ずっと地元らしさがあります。

ひとつ注意点があります。居酒屋によっては鶏刺し(生の鶏肉)を出すことがありますが、安全上の理由から僕は避けています。その理由については、詳しい記事を書きました。

映画好きなら、「観光地は避ける」という僕のルールにも、有名な例外がひとつあります。『キル・ビル』の印象的な格闘シーンの着想源として知られる権八 西麻布です。六本木エリアにあり、六本木駅から歩いてすぐです。外国人、とくにアメリカ人のお客さんが目立ちます。行く前に、少し時間をとって六本木を散策してみてください。僕が初めて訪れたのは映画がきっかけでしたが、2回目、3回目は料理が本当に気に入って、また行きました。

13. 日本最古のビヤホール、銀座ライオン(7丁目)で「ビアブーツ」を飲む

Massive glass beer boot and garlic bread snacks at the historic Ginza Lion Beer Hall 7-chome in Tokyo.
「ヒーロー」セット:巨大なビールブーツにガーリックトーストを添えて。1934年に建てられたこのホールでブーツグラスを注文するのは伝説的な楽しみ方で、たちまち注目の的になります!

銀座の心を感じたいなら、銀座ライオンビヤホール(7丁目)の1階へ。スイス出身の在住者として、ヨーロッパのビアホールをいくつも見てきましたが、この「ビヤホール」は格別です。1934年に建てられた日本最古の現存するビヤホールで、第二次世界大戦の空襲をほとんど無傷でくぐり抜けた「ビールの大聖堂」です。入ったら、ぜひ上を見てください。高い天井に濃い色の柱、そして250色以上のガラスで作られた、バーの後ろに広がる収穫風景の巨大なガラスモザイクが目を引きます。

ここでの一番のお気に入りは、有名なガラスのブーツ「ビアシュティーフェル」です。ブーツ型のビールグラスはドイツやオーストリアの伝統ですが、スイスではめったに見かけませんし、日本ではかなり珍しいものです。地元の人の多くが小さなサッポロビールのグラスを飲むなか、ブーツを注文すれば、たちまちホールの主役になれます。みんなが立ち止まって、敬意を込めて眺めてくれます。いつも頼むガーリックトーストと一緒に楽しめば、銀座で過ごせる夜のなかでも、とびきり楽しくて手頃なひとときになります。

このセクションを読んで、もっとビールが飲みたくなったら、ビール文化や醸造所、日本各地の歴史あるビヤホールを紹介する日本のビールガイドもぜひご覧ください。

14. 隠れた庭園を訪れる:小石川後楽園、新宿御苑、または皇居外苑

Pond and autumn trees at Koishikawa Korakuen Garden in Tokyo
婚約者と初めてデートした小石川後楽園

東京といえば高層ビルや賑やかな通りを思い浮かべるかもしれませんが、混雑を離れて静かに過ごせる庭園もたくさんあります。個人的に一番好きなのは小石川後楽園です。東京で最も古い日本庭園のひとつで、今も多くの観光客が見逃してしまう隠れた名所です。婚約者との初デートがこの庭園だったので、いつまでも特別な場所です。東京で庭園をひとつだけ訪れるなら、ここにしてください。

新宿御苑もおすすめです。私にとって、都内で桜を見る一番のお気に入りの場所でもあります。さまざまな品種の桜が千本以上あり、東京のほかの多くの場所よりも長く花の季節を楽しめます。ちょっとした豆知識ですが、日本でも学生割引がある数少ない場所のひとつです。しかも、ここでの学生割引は実際の学生かどうかではなく、年齢を基準にしていることが多いんです。

最後に、皇居外苑は、皇居の美しい景色を眺めながらのんびり散策するのにぴったりです。桜の季節には、庭園のすぐ隣にある千鳥ヶ淵で手漕ぎボートを借りるのがおすすめです。満開の桜の下をボートで進むのは、東京でできることの中でも特に美しい体験のひとつです。ただし、オンライン予約だと料金が約2倍になるか、かなり早起きして列に並ぶ必要があります。僕たちは早朝に並ぶほうを選びましたが、睡眠時間を削ったかいがありました。

東京のツアーやチケットを予約する

このリストにある体験の多くは、チケットやガイドを事前に手配しておくとスムーズです。以下からKlookの東京のアクティビティを比較できます。

15. 東京発の日帰り旅行先:川越、鎌倉、小田原など

Odawara Castle with white walls and stone foundation on a clear day
両親と箱根へ向かう途中、小田原城を撮影しました

滞在中に時間があれば、東京からの日帰り旅行に少なくとも1回は出かけるのがおすすめです。東京だけでも楽しみは尽きませんが、街の外へ出ると日本をまったく違った視点で見られます。ここで紹介する行き先は、どこも約1時間で行けます。

手軽に行けて満足度も高い場所のひとつが、川越です。「小江戸」とも呼ばれ、東武東上線で東京から1時間もかからずに着きます。伝統的な蔵造りの町並みや、喜多院のような歴史ある寺院があり、名物グルメも楽しめます。さつまいものお菓子は、ポテトチップスからアイスクリームまでさまざまです。ほかの日帰り旅行先と比べると、川越は落ち着いた雰囲気で歩きやすく、ゆっくり過ごしたい日にぴったりです。見どころや穴場、食べるべきものを紹介した川越旅行ガイドも書きました。

もうひとつ人気の行き先が鎌倉です。数多くの寺院と、屋外に鎮座する高さ11メートルの青銅製の大仏で知られています。鎌倉は海沿いにあり、週末は観光客がかなり多くなるので、できれば平日に訪れてください。歴史とハイキングコース、海を一度に楽しめるので、いつ行っても訪れる価値があります。まだ元気があれば、海岸沿いに少し足を延ばして江の島へ。海の景色や洞窟、新鮮な魚介を楽しめます。僕たちは鎌倉と江の島を一度の旅行で訪れましたが、組み合わせとしてちょうどよかったです。

お城や侍の歴史に興味があるなら、小田原城がおすすめです。日本の封建時代を身近に感じられますし、箱根へ向かう途中にあるので、両方を気軽に組み合わせて訪れることができます。僕がこのお城の写真を撮ったのも、両親と出かけたまさにそんな旅でした。

スリルを求めるなら、富士急ハイランドは日本でも指折りの遊園地です。河口湖の近く、富士山のふもとにあり、フジヤマ、ええじゃないか、高飛車など、世界屈指の絶叫コースターがそろっています。晴れた日には園内から富士山の素晴らしい景色を眺められ、乗車中に見えることもあります。ジェットコースターが苦手でも、富士急ハイランドにはアニメのアトラクションや世界最大級のお化け屋敷、写真撮影にぴったりのスポットがあります。河口湖や忠霊塔と組み合わせて、富士山を満喫する一日にするのがおすすめです。絶叫コースターよりディズニーの魔法を楽しみたい方は、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを比較した記事も読んでみてください。

16. 高級店で寿司を味わう:僕のおすすめは六本木の福鮨

Fresh uni (sea urchin) sushi served at Fukuzushi restaurant in Roppongi
六本木の福鮨で、誕生日にいただいたウニ

東京には、あらゆる価格帯で世界屈指の寿司があります。旅のあいだに一度、本格的な高級寿司を楽しみたいなら、僕のおすすめは六本木の福鮨です。六本木の大通りから少し奥まった場所にある、小さな家族経営のお店です。落ち着いた親密な雰囲気で、華やかな寿司チェーンとは正反対です。もっと手頃で気軽な寿司がよければ、日本の寿司チェーンおすすめランキングもご覧ください。

このお店には特別な思い出があります。2024年、婚約者が僕の誕生日プレゼントに予約してくれたのですが、東京で食べたなかで間違いなく最高の食事でした。上の写真のウニも、そのときの夕食でいただいたものです。一人あたり約33,000円と、かなり高額ではありますが、旅に一度の贅沢として、その価値は十分にありました。

いくつか実用的な情報をお伝えします。板前さんは英語を話しませんが、奥さまは英語がとても上手で、メニューを案内してくれます。娘さんが僕と同じく早稲田大学で学んでいたそうで、早稲田にゆかりがあるのもうれしいところです。予約は必須で、お店のウェブサイトから申し込めます。

17. 日本のプロ野球を観戦する

Beer girl with keg backpack selling beer in the stands at a Japanese baseball game
父と野球を観に行きました。父への誕生日プレゼントです。写真に写っているのはビール売りの女性です。

スポーツ好きなら、野球にまったく興味がなくても、日本の野球の試合は一度観ておきたいものです。日本のファンにとって、試合はどれもお祭りのようなものです。選手一人ひとりに専用の応援歌があり、観客は試合中ずっと息の合った歌声を響かせます。ホームチームが得点すると、何千もの傘や風船が一斉に掲げられます。これほど一体感のある熱気は、ほかのスポーツではなかなか味わえません。
東京には大きなチームが2つあります。読売ジャイアンツは東京ドームを本拠地とし、東京ヤクルトスワローズは屋外の明治神宮野球場でプレーします。選べるなら、夏の夕方に明治神宮野球場へ行くのがおすすめです。空の下でビールを飲みながら観る野球は、これ以上ない楽しさです。
僕が初めて試合を観たのは、実は横浜でした。父と一緒に、読売ジャイアンツのアウェー戦を観に行ったんです。ずっと雨でしたが、それでも最高の一日でした。球場の雰囲気がどれほど素晴らしいか、よくわかると思います。
実用的なアドバイスをひとつ。現金を持っていきましょう。樽を背負ってスタンドを回る名物のビール売りの女性たちは、現金しか受け付けません。売店ならクレジットカードでビールを買えますが、それでは楽しさが半減しますし、そのたびに席を離れなければなりません。

18. 夏の盆踊りや花火大会

Dancers in yukata circling the stage at the Ebisu Bon Odori festival in Tokyo
2024年、恵比寿の盆踊り

夏に東京を訪れるなら、盆踊り(夏の伝統的な踊りのお祭り)か、花火大会にぜひ足を運んでみてください。盆踊りは7月から8月にかけて街のあちこちで開かれます。浴衣姿の地元の人たちが、中央のやぐらを囲んで輪になって踊り、周りには屋台や提灯、太鼓の音があふれます。何よりうれしいのは、踊り方がわからなくても誰でも参加できることです。気にする人はいませんし、たいてい誰かが踊り方を教えてくれます。踊りの合間には、屋台で金魚すくいも試してみてください。日本の夏祭りの定番です。

夏にはこうしたお祭りが数多く開かれます。僕のお気に入りは、中野、高円寺、恵比寿の盆踊りです。高円寺では、徳島以外では最大級の阿波おどりが開催され、8月下旬には何千人もの踊り手が街を練り歩きます。日程に合わせて訪れる価値は十分にあります。

正直に言うと、東京の夏は猛烈に暑く、湿度も高いです。7月や8月に日本を訪れることを僕がおすすめするとしたら、こうしたお祭りがほぼ唯一の理由です。でも、すでにこの時期に来ているなら、最も過ごしにくい季節を特別なものに変えてくれます。

19. 和牛を食べる:ぜひ試したい日本の牛肉

Best Gyukatsu in Tokyo at Gyukatsu Aona Shinjuku
東京でいちばん好きな牛かつ店、牛かつあおな

東京で食べずに帰るわけにはいかない贅沢な食材といえば、和牛です。ステーキや焼肉で味わうのもいいですが、私のお気に入りは、観光客にはあまり知られていないひと味違う食べ方、牛かつです。和牛に衣をつけてカツのように揚げ、揚げ時間は1分足らず。中はレアのまま、ご飯、千切りキャベツ、味噌汁、数種類のつけだれと一緒にいただきます。

東京でいちばんおいしい牛かつを味わうなら、新宿の牛かつあおながおすすめです。行列のできる有名チェーンでは1時間待つこともありますが、あおなは比較的落ち着いていて、私の意見では味も上です。何よりうれしいのは、テーブルに小さな石焼き用の焼き石が用意されること。牛肉はほぼ生の状態で運ばれてくるので、一切れずつ好みの焼き加減に仕上げられます。私はミディアムレア、婚約者はウェルダン。テーブルのみんなが満足です。ランチがちょっとした料理体験になります。

20. 大福を味わう:日本の甘いお菓子

Strawberry daifuku mochi at a traditional wagashi shop
京都を訪れたときに買った大福

大福を食べずして、日本旅行は終われません。大福は、甘いあんなどを包んだ、柔らかくもちもちした餅菓子です。定番は小豆あん入りですが、いちばんのおすすめはいちご大福。丸ごとの新鮮ないちごをあんと餅で包んでいて、ひと口で甘さとほのかな酸味、もちもちした食感を楽しめます。東京では、和菓子店やデパートの食品売り場、コンビニでも見つかります。ただ、きちんとしたお店で作られた、できたての手作り大福は格別です。

日本のデザートの中で、大福は私のいちばんのお気に入りです。私のおすすめは、丸ごとのいちごが入った抹茶味とチョコレート味です。ひとつ覚えておきたいのは、おいしい大福は作りたてで、その日のうちに食べるものだということ。餅はすぐに硬くなります。お土産に買って帰るのではなく、ひとつ買ってその場で食べて、もうひとつ買いに戻ってください。

21. ふぐを食べる:日本で有名なフグ

Thin slices of fugu pufferfish sashimi arranged on a plate at Guenpin in Osaka
婚約者に大阪でフグを食べさせられました

思い切って挑戦してみたい人にとって、フグは日本を代表する食体験のひとつです。フグには命に関わる毒が含まれているため、何年もの修業と厳しい試験を経て、特別なフグ調理免許を取得した料理人だけが調理できます。免許を持つ店で食べるフグは、まったく危険ではありません。ニュースで目にする事故のほとんどは、素人が魚を捕まえて自宅で調理したケースです。

正直に言うと、初めて食べる前はかなり怖かったです。婚約者にほとんど無理やり挑戦させられましたが、免許制度について調べてから、ようやく落ち着きました。実際に食べてみると、フグの刺身は透き通るほど薄く切られていて、繊細で淡白な味わいと、少し弾力のある食感でした。味そのものより、食べる体験や、あとで人に話せるエピソードが魅力です。

東京では高級店を中心にフグを味わえます。刺身(てっさ)や鍋(てっちり)で提供され、冬が旬です。僕たちが初めてフグを食べたのは大阪で、フグ料理だけを専門にするチェーン店でした。詳しいフグ体験については、別の記事で紹介しています。

22. 東京の花火:夏の風物詩

Colorful fireworks exploding over the river at the Itabashi Fireworks Festival in Tokyo
いたばし花火大会の花火

夏になると、東京ではたいてい2、3か所の花火大会に足を運びます。日本の花火大会は、海外から来た人が地元で見慣れているものとは規模がまったく違います。1時間以上にわたって何万発もの花火が打ち上がり、浴衣姿の人々が大勢集まり、あちこちに屋台が並びます。

最も有名なのは浅草近くで開かれる隅田川花火大会です。来場者は100万人近くにのぼり、その数字が示すとおりの混雑ぶりです。混雑のピークを避けて楽しむ方法を、YouTubeチャンネルの動画で紹介しています。2024年には婚約者と友人と一緒に板橋の花火大会にも行きました。その夜に学んだいちばん大切なことは、ぎりぎりに到着しないことです。道は身動きが取れないほど混み合い、自転車に乗った地元の人が人混みをかき分けて進もうとするので、さらに混乱します。1、2時間早めに着いて場所を選び、コンビニで軽食を買っておくのがおすすめです。

夏の旅行を計画しているなら、2026年の開催日と会場がわかる東京の花火大会ガイドをチェックして、旅行日程に合う大会を探してみてください。


23. 東京のイルミネーションを楽しむ

Projection mapping show on the Tokyo Metropolitan Government Building in Shinjuku at night
新宿で毎晩開催されるプロジェクションマッピングショー

東京では一年を通してイルミネーションを楽しめますが、街がいちばん幻想的になるのは冬です。なかでも特に見ごたえがあるのは、毎晩無料で開催される新宿の東京都庁舎のプロジェクションマッピングショーです。ギネス世界記録に、世界最大の常設プロジェクションマッピングとして認定されています。高さ243メートルの高層ビル全体が巨大なスクリーンになり、ゴジラがビルをよじ登る演出などが楽しめます。

正直に言うと、始まったばかりの頃はあまり感心しませんでした。初期の映像はありきたりで、高層ビルにスクリーンセーバーを映しているように感じたんです。でも、それから大きく進化しました。新しいショーはビルの建築に合わせて作られていて、今では立ち寄る価値が十分にあります。無料で、日没後に毎日開催されているのもうれしいところです。

冬になると、街のあちこちがイルミネーションで彩られます。特に好きなのは、歴史ある雰囲気に合う、温かみのある控えめなライトで浅草寺と仲見世通りを照らす浅草の冬のイルミネーションと、対照的に大規模で華やかなLED演出が楽しめる六本木のクリスマスイルミネーションです。両方を見れば、一晩で東京の二つの顔を楽しめます。クリスマスマーケットからスノーモンキーまで、寒い季節のほかの楽しみ方は、冬の東京ガイドをご覧ください。

24. メイドカフェならではの文化を体験する

A maid drawing a Pikachu with ketchup on omurice at a maid cafe in Akihabara
多くのメイドカフェでは、スタッフが「おいしくな〜れ」と魔法をかけながら、料理に「かわいい」アートを描いてくれます。

日本で最も有名な「ガラパゴス」的サブカルチャーのひとつを体験したいなら、メイドカフェに行ってみてください。できれば、2000年代初頭にこの文化が生まれた秋葉原がおすすめです。メイド服を着たウェイトレスが、あなたをお屋敷の「ご主人様」または「お嬢様」として迎えてくれる、テーマカフェです。

コーヒーを飲むだけではなく、まるごとひとつのパフォーマンスを楽しめます。料理が運ばれてくると、たいていオムライスのようなかわいらしいメニューに、メイドさんがケチャップで猫やハートなどの絵を描いてくれます。料理をもっとおいしくするために、「萌え萌えきゅん」のような有名な「おまじない」を一緒に唱えることもあります。もちろん、手振りも必要です。省略する方法はありません。

私のようにヨーロッパで育った人には、最初は少し気恥ずかしく感じるかもしれません。でも、東京のポップカルチャーを楽しめる、まったく無害で楽しい体験です。知っておくと便利なことがふたつあります。通常、注文の料金に加えて少額の席料がかかります。また、「チェキ」(メイドさんと一緒に撮るインスタント写真で、手描きの飾りを添えてくれることもあります)を注文しない限り、メイドさんの写真は撮れません。自分の料理を撮るのは大丈夫です。テーマへのこだわりと店内の活気を感じるためにも、一度は行ってみることをおすすめします。


25.「歩行者天国」を歩く(ホコ天)

A wide view of Chuo-dori in Akihabara during Hokousha Tengoku, showing crowds of people walking freely on the main road surrounded by anime billboards and neon signs.
秋葉原のメインストリートは毎週日曜日、広大な屋外広場に変わります。車の往来を気にせず「電気街」を楽しむのにぴったりです。

週末にすることのなかでも、私が特に好きなのが、地元で「歩行者天国」、または単に「ホコ天」と呼ばれる東京の歩行者天国を訪れることです。銀座、秋葉原、新宿のような街で最も交通量の多い大通りが車両通行止めになり、道路が人々に開放されます。

婚約者と私は、この時間が大好きです。混雑した歩道で肩がぶつかり合う、あの「東京シャッフル」がなくなるからです。買い物も、ストレスを感じるものではなく、ゆったり楽しめるようになります。

銀座の中央通りは、歩行者天国の最高のお手本です。通りの真ん中にパラソル付きのテーブルと椅子が並び、私たちはたいていコーヒーを買って、道路の真ん中に座りながら行き交う人を眺めます。この高級感あふれるエリアを味わうのに、これ以上の方法はありません。

秋葉原では、メインストリートの「電気街」が大規模な歩行者天国になります。車がなくなると、ネオン看板やアニメの広告の大きさを、少し離れたところからじっくり眺められます。秋葉原の写真を撮りたいなら、この機会をお見逃しなく。

新宿では東側の道路が歩行者天国になり、伊勢丹やビックカメラの周辺に広がるにぎやかなエリアを、落ち着いて散策できます。

地元からのヒントです。こうしたイベントは通常、日曜日に開催され、銀座では土曜日にも行われます。4月から9月までは午後6時まで道路が閉鎖されるので、夕食に向かう前に、写真にぴったりの夕暮れの光を楽しめます。すべて無料で、ここで暮らすことを特別に感じさせてくれる、地元ならではの楽しみのひとつです。


26. 東京の文化的な祭りを訪れる

東京では一年を通して、個性豊かな祭りが数えきれないほど開催されています。街のどこかで、ほぼ毎日何かしらの祭りが行われています。僕は祭りに出かけて、思いがけない発見があったものについて記事を書くのが大好きです。運がよければ、旅行の日程が開催日に重なるかもしれません。

品川の花魁道中 花魁は江戸時代に最も高い位にあった遊女で、豪華な着物や高下駄、ゆっくりとした儀式的な歩き方で知られていました。その職業はとうの昔になくなりましたが、品川宿場まつりでは、地元の女性たちが当時の衣装を身にまとい、伝説的な花魁道中を再現します。旧東海道を進む行列を見ていると、まるで江戸時代に迷い込んだような気分になります。

神楽坂の化け猫フェスティバル 東京のハロウィーンシーズンは、このイベントから始まります。日本人も外国人も、昔話に登場する、姿を変える不思議な猫「化け猫」に仮装し、神楽坂の街を踊りながら練り歩きます。僕からのヒントです。猫耳は都内のドン・キホーテならどこでも買えるので、参加者に溶け込むのに役立ちます。見ているよりも、実際に参加するほうが楽しい数少ない祭りのひとつです。

よみうりランドのジュエルミネーション 照明デザイナーの石井幹子さんが手がけた、宝石のような色合いのLED650万球が遊園地全体を「宝石」で彩る、冬の没入型イベントです。大人はスカイシャトルのゴンドラから眺めるパノラマビューを楽しみ、子どもたちは、お化けにぬいぐるみを返すミッションに挑む参加型のホラーハウスに夢中になります。高速ジェットコースターと東京で最も華やかなイルミネーションがそろい、都心のイルミネーションとはひと味違う、エネルギッシュな楽しみ方ができます。

上野 de パンダ春節祭 上野公園の噴水広場で開かれる、活気あふれる旧正月のお祝いです。中国と日本の文化が融合し、本格的な中国各地の屋台料理を楽しめる「ガチ中華」の屋台や、伝統芸能の変面を目当てに多くの人が集まります。でも、このイベントの主役は、上野を代表する住人、上野動物園のパンダたちです。祭りの見どころを紹介する詳しいガイドも書きました。


27. 東京の「不思議」な一面を体験する

東京は一見、完璧な街に見えるかもしれません。でも長く滞在するほど、この街を本当にユニークにしている不思議で魅力的な一面が見えてきます。

ほとんどの旅行者が驚くのは、人が公共の場所で寝ている光景が、ごく普通に見られることです。夜遅くには、スーツ姿の会社員が歩道やベンチ、駅の床で寝込んでいて、そばにブリーフケースを置いたままということもあります。誰も邪魔をせず、盗難も起きず、翌朝にはまた仕事に戻ります。危険なわけではありません。長時間労働や参加必須の飲み会があり、終電が深夜ごろに出てしまう文化の中では、ただよくあることなのです。

多くの夜は静かに電車で帰って終わりますが、街の奥深くまで入り込む夜もあります。どこまでディープなのか気になる方は、エネルギッシュなマッスルガールズバーから、新宿の地下にあるSMバーのプロフェッショナルな世界まで、日本の過激なナイトライフ体験を紹介するガイドをご覧ください。

食べ物にも驚かされます。東京は世界有数のグルメ都市ですが、これまで出会ったことのないような珍しい料理も味わえます。馬刺しやわさびアイス、そして日本人の中にも好きな人と絶対に口にしない人がいる、粘り気の強い発酵大豆の納豆など、「奇妙な」食べ物に挑戦するのも冒険の一部です。

毎日の何気ないことまで、最初は不思議に感じるかもしれません。自動販売機では温かいコーヒーから生卵まで売られていますし、社会のルールは厳しいのに、ほとんど口に出して説明されません。日々のちょっとした場面で、ヨーロッパから遠く離れた場所にいることを実感します。店内で流れる音楽も違います。『蛍の光』が流れ始めたら、そろそろ閉店です。日本の店で『蛍の光』が流れる理由についても書きました。

多くの旅行者は、ネットで話題になった動画を見て期待を膨らませて日本にやって来ます。でも、ここでの日常はずっと奥深いものです。日本を訪れる前に信じられがちなステレオタイプと、その実情をまとめた日本旅行のよくある思い込みについて、詳しいガイドを書きました。

最初は少し変わっていると感じるかもしれませんが、そこが東京のおもしろいところです。あとになって心に残るのは、有名な観光名所よりも、ちょっとしたカルチャーショックが忘れられない思い出話に変わった瞬間だったりします。


28. 東京でのショッピングを楽しみ尽くす(女性向け)

東京は世界有数のファッションの都ですが、買い物をする前に知っておきたい文化的な基準や独特の習慣もあります。おすすめのエリアや詳しいサイズ表については、こちらの東京ファッションガイドをご覧ください。まずは、知っておきたいポイントをご紹介します。

日本のサイズ事情。日本の服は欧米のものよりかなり小さめです。日本の「M」は、欧米の「S」に近いことがよくあります。また、流行を重視するブティックでは、背が高い人や大柄な人、筋肉質な体型向けの服がほとんどないこともあります。迷ったら大きめを選び、必ず試着しましょう。

「フリーサイズ」の実情。人気の日本ブランドの多くは、「F」(フリーサイズ)の服だけを作っています。つまり、どの人にも同じサイズです。名前とは裏腹に、一般的には細身で小柄な人向けの作りなので、「フリーサイズ」は欧米の「S」くらいと考えておきましょう。

ブラジャーとランジェリー。日本のランジェリーは繊細なデザインで有名ですが、カップサイズも小さめです。ぴったりのサイズを見つけるには、米国や英国の基準よりカップを1〜2サイズ上げる必要がある人が多いです。

状態のいいヴィンテージ服。東京には世界有数の古着文化があり、ほとんどの商品が新品同様の状態です。日本の人たちは服をとても大切に扱います。高円寺と下北沢は、古着好きに人気の二大エリアです。僕自身、高円寺に住んでいたことがありますが、ここでは午後がまるごと過ぎてしまうことも珍しくありません。

歩行者天国。日曜日には、銀座や秋葉原の主要なショッピングストリートが車両通行止めになります(セクション25参照)。「ホコ天」の時間帯は、にぎやかなエリアで最もゆったり買い物を楽しめる時間です。

試着室でのマナー。試着室の一段高くなった台に上がる前に、必ず靴を脱ぎます。服にメイクが付かないよう、フェイスカバーを渡してくれるお店も多いです。どちらも一般的なことなので、スタッフの案内に従えば大丈夫です。

  • 東京に住んでいますか?大きな買い物をする方に向けて、東京でおすすめの家具店、東京でベビー服を買える場所、東京で結婚指輪を買う方法のガイドも書きました。

  • 29. 避けたい場所

    ジョイポリス。お台場にあるセガの屋内型遊園地は、聞こえはよさそうですが、アトラクションの多くが古びた印象で、私はまったく楽しめませんでした。時間もお金も、ほかの場所に使うほうがいいと思います。理由を詳しく説明したレビューも書きました。

    思い出横丁。新宿の有名な「思い出横丁」は、評判ほどではなく、いつも混雑しています。今では、観光客が同じ写真を撮るために列を作る撮影スポットのようになっていて、小さな店の多くもそれに合わせた価格設定です。本場の居酒屋横丁の雰囲気を味わいたいなら、このガイドを読んだあなたには、代わりにどこへ行ってほしいかもうおわかりですよね。杉並です。

    鶏刺しを出す店。鶏刺しは、生の鶏肉を使った刺身で、一部の居酒屋で提供されており、法律上も認められていますが、健康上の理由から私は避けています。肉がどれだけ新鮮でも、サルモネラ菌のリスクは現実にあります。このことについて記事を一本書きました。それでも、ときどき友人たちにいたずらして、みんなで食べる料理として注文することはあります。

    銀座アートアクアリウム。ひと目見たときは視覚的に華やかですが、水槽は中にいる金魚の数に対して小さすぎます。私は後味の悪さを感じたので、応援することはおすすめできません。

    私は東京での暮らしが大好きです。日本でも特に国際色豊かな場所のひとつで、食や夜遊びは世界トップクラスですし、日本の歴史に触れる方法も尽きません。確かに、日本の一部の地域では繁忙期のオーバーツーリズムが問題になっています。それでも、敬意を持って旅をする人を心から歓迎してくれる地域は多く、東京の人々は地方の人々に比べて、外国人に対して明らかにオープンです。

    とはいえ、東京だけで旅を終わらせないでください。街の外を巡ることは、観光をより持続可能な形で各地に広げるだけでなく、歴史ある町や温泉街を訪れ、日本をより深く知るきっかけにもなります。私にとって、地方の温泉は街中の温泉とはまったく違う体験です。温泉はただのお湯ではありません。その場の雰囲気や周囲の自然、そして一緒にゆっくり過ごす時間も含めて、温泉なのです。

    時間がないですか?東京を1日で歩いて巡るルートでは、原宿から新宿まで、街のなかでも特に興味深いエリアを歩いて回ります。

    どこを拠点にするか、まだ迷っていますか?東京の宿泊エリアガイドでは、新宿、渋谷、銀座、浅草、上野に加え、高円寺のような地元らしい街も比較しています。また、日本旅行にかかる費用では、ホテル、食事、交通費について詳しく紹介しています。

    日帰りで東京を離れてみたいですか?東京発の日帰り旅行先ガイドでは、箱根、富士山、鎌倉、日光などを紹介しています。また、日本旅行のモデルルートでは、長めの旅程に東京をどう組み込むかを解説しています。

    家族で旅行しますか?見どころや子ども料金、家族向けホテルをまとめた子連れ東京ガイドをご覧ください。

    東京での楽しみ方:よくある質問

    東京で特におすすめの楽しみ方は何ですか?

    東京では、定番の名所だけでなく、その先まで足を延ばすと、思いがけない発見があります。有名スポットと並んで、心に残るのは小さな体験だったりします。ゴールデン街の小さなバーで飲んだり、街の上に隠れた屋上神社を見つけたり、立ち飲み屋で食事をしたり、定番のガイドには載らない街を歩き回ったり。ここでは、有名なものから本当に地元らしいものまで、28の楽しみ方を紹介します。

    東京旅行には何日必要ですか?

    初めて訪れるなら、主要なエリアを慌てずに見て回るには3〜5日あるといいでしょう。ゆっくり過ごし、路地を散策したり日帰り旅行に出かけたりするなら、1週間以上がおすすめです。東京はとても広いので、週末だけですべてを回ろうとすると、街を見る時間より電車に乗っている時間のほうが長くなりがちです。

    東京旅行はお金がかかりますか?

    お金がかかることもありますが、必ずしもそうとは限りません。電車や回転寿司、ラーメン、立ち飲み屋は手頃ですし、街歩きや神社巡りなど、魅力的な体験の多くはほとんどお金がかからないか、無料です。費用を大きく左右するのはたいてい宿泊費なので、早めに予約し、最も混雑するエリアから少し離れた場所に泊まると、かなり節約できます。

    初めて東京を訪れるなら、どのエリアに泊まるのがいいですか?

    初めての旅行なら、新宿や渋谷が便利です。交通の便がよく、すぐ近くで夜遊びも楽しめます。もっと静かで地元らしい雰囲気が好みなら、高円寺や阿佐ケ谷など中央線沿線の街がおすすめです。住宅街らしい空気を感じながら、中心部へも電車ですぐに出られます。

    東京を訪れるのに日本語は必要ですか?

    いいえ。都心部なら英語や翻訳アプリでなんとかなりますし、交通機関の案内にも英語が併記されています。ただ、基本的なフレーズをいくつか覚えておくと役立ちます。特に英語があまり通じない小さなバーやレストランでは、ひと言交わすだけで、温かく迎えてもらえるか、気まずい出だしになるかが変わることもあります。

    東京の夜はどんな雰囲気ですか?

    東京の夜は、新宿ゴールデン街にある6席ほどの小さなバーから、大型クラブまで、実にさまざまです。小さなバーでは、一杯飲んで一品食べたら次の店へ、というのが地元らしい楽しみ方です。新宿や渋谷は気軽に出かけやすく、街は明け方までにぎわっています。

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