
東京には隠れた魅力のある場所がたくさんありますが、別名「ションベン横丁」とも呼ばれる思い出横丁は、そのなかでも特に写真に撮られる場所です。新宿駅のすぐ隣にあるこの細い路地には、小さな居酒屋や赤く光る提灯が並び、焼き鳥の煙が立ちこめています。写真好きにはたまりません。一方、お得においしいものを食べたい旅行者には、期待外れに感じられることもあります。
歩いて数分のところには、雰囲気たっぷりの6つの路地に約200軒のバーがひしめくゴールデン街があります。散策する価値のある、新宿のもうひとつの夜遊びスポットです。
僕はここに住んでいて、何年も街を歩き回るなかで、この路地が戦後の荒々しい面影を残す場所から、物価の高い観光スポットへと変わっていくのを見てきました(東京とチューリッヒ、暮らすならどちらかを紹介したガイドでは、暮らしやすさも比較しています)。率直に言うと、カメラは持ってきて、食事は別の場所でどうぞ。
1. かなわないほど魅力的な景観
景観の魅力では、思い出横丁にかなう場所はなかなかありません。提灯に照らされた路地や、積み重なるように並ぶ古びた看板は映画のセットのようで、東京が復興を進めていた時代を切り取ったように感じます。ただ、その魅力には今や文字どおり代償が伴います。ほぼすべての東京旅行ガイドに載っているため、この路地はすっかり商業化してしまいました。
2. 「観光客向け価格」の実情
いつの間にか地元の人が通う場所から、外国人旅行者向けのスポットへと変わっていて、僕が訪れると、地元の人の多くはそのまま通り過ぎていくのに気づきます。ここで焼き鳥を一皿頼むと、一般的な街の居酒屋で同じ串を食べる場合のおよそ2倍かかることが多いです。
料理がまずいわけではありませんが、ほかの場所で見つかるような価格に見合う満足感や選択肢の豊富さはありません。観光客向けの割高な料金を避けて近くで本当においしいものを食べたいなら、数分歩いて東京で一番おいしい牛カツを食べに行くのがおすすめです。
3. 狭くて落ち着かない

ほとんどの店は、席数がわずか6〜10席です。狭さも魅力のひとつですが、煙が充満する空間で知らない人に挟まれて座ることにもなります。店の外には観光客の行列ができているため、スタッフも回転を早めようとする傾向があり、ゆっくり夜を過ごせる雰囲気ではありません。
1. 観光客向けで、食事の値段も高めです
本格的で手頃な食事を想像しているなら、思い出横丁は期待外れに感じるかもしれません。もともとは安い飲食店が集まる場所でしたが、今では大きく変わっています。最近は地元の人も立ち寄らずに通り過ぎることが多く、観光客向けの場所になってしまったことを示す、わかりやすいサインです。
値段を見ると、その変化は明らかです。昔ながらの地元の商店街なら600〜800円ほどの焼き鳥セットが、ここでは1,500円以上することもよくあります。串のスタイルは同じなのに、ほかの多くのエリアなら半額ほどで食べられます。飲み物も同様で、ビールは東京の一般的な相場のほぼ2倍です。
見どころは夜です。夜に訪れてください。食事は期待しすぎず、暗くなってから足を運んでみてください。その時間になると路地が生き生きとしてくるからです。オレンジ色に輝く提灯、年季の入った木の看板、光を受けて立ちのぼる濃い焼き鳥の煙が、ほかでは味わえない映画のような昔の東京の雰囲気をつくり出します。昼間は少し灰色がかって、くたびれた印象です。日が暮れると、新宿でも特に写真映えする場所のひとつになります。
夜をもっと楽しむコツ。日が暮れてから訪れて、写真や短い動画を撮り、20分ほど雰囲気を味わったら、恵比寿や新宿三丁目のように地元の人が実際に集まるエリアへ移動しましょう。東京らしい居酒屋文化をもっと身近に感じられますし、お財布にもやさしいです。
東京のツアーやチケットを予約する
思い出横丁は食事をする場所というより、写真を撮るスポットです。でも新宿や東京のほかのエリアには、フードツアーから日帰り旅行まで、事前に予約しておきたい体験がたくさんあります。以下からKlookの東京で楽しめるアクティビティを探してみてください。
窮屈で落ち着かず、待つ価値もありません
思い出横丁の売りは懐かしい雰囲気ですが、実際に座って食事をしてみると、多くの人が思い描くようなゆったりした夜とはなかなかいきません。居酒屋のほとんどはとても小さく、カウンターひとつに椅子が6〜10脚あるだけです。
ここで困っているグループを何度も見かけました。店内はとても狭く、3〜4人が一緒に座れることはほとんどありません。カップルでも席が離れたり、隅に詰めて座ったりすることがよくあり、知らない人と肘が触れ合うほどです。リュックや買い物袋を持っていると、置き場所もありません。
回転の速さが求められる店。昔ながらの雰囲気とともに、炭火の煙が食事中に顔へまともに流れてきます。ストリートフードの写真には最高ですが、食事を最後まで楽しむとなると、なかなかきついです。店の外には30〜45分待ちの列ができることも多く、スタッフもスピード重視なので、次に並んでいる人のために席を空けるよう、やんわり、あるいはそれほどやんわりではなく、促されることもあります。
新宿でひと息つける場所。西口の路地が窮屈に感じ始めたら、都内でも有数の緑豊かな場所まで歩いてすぐです。私は、狭い路地で写真を撮るだけでなく、日中に新宿御苑を散策するのもおすすめしています。ネオンの街へ戻る前に、新宿の落ち着いた一面に触れられます。
私ならこうします。夜に雰囲気を楽しみながら歩いたあと、10分ほど離れた新宿三丁目へ向かいます。あちらならゆったり座って、会話も楽しめます。
地元の人より観光客向け
日本では、店を見極めるのにいちばん頼りになるのは星の数ではなく、どんな人でにぎわっているかです。本当に地元らしい店を探すなら、サラリーマンがいるかどうかに注目してみてください。東京で愛されている居酒屋には、料理の味が安定していて値段も手頃だから、会社員や長年通う地元の人が夜ごと立ち寄ります。近くに住み、働く人たちが常連なら、そこが本当の東京です。
観光地化の影響。思い出横丁では、そうした人たちの姿がほとんど見られなくなりました。戦後の風情は今も残っていますが、近所の人が集う場所としては機能しなくなり、平日の夜はほとんどが海外からの旅行者です。
多くの店は、短期滞在の旅行者に合わせて営業スタイルをすっかり変えています。
- 簡略化されたメニュー:今では多くの店が、英語のみの写真付きメニューに頼っています。「セット」は手早く提供することを優先しており、質の高い居酒屋ならではの季節ごとの多彩な料理はあまり見られません。
- 「常連」の文化が薄れる:日本の飲食店を支えるのは、料理人と常連客との関係です。一度きりの観光客に頼る店では、手厚いもてなしや細やかな気配りを続ける動機が薄れがちです。
- 伝統より回転率:地元の居酒屋のゆったりとしたリズムとは違い、ここでは写真を撮るために外で待つ人たちの列をさばくべく、客の回転を速めることが重視されがちです。
地元の人が実際に通う店
地元と同じように食事を楽しみたいなら、中央線に乗ってみてください。中野や高円寺のような街には、日常の食事風景がよりありのままに広がっています。中野のレトロな路地には、本物の穴場がたくさんあります。店主が名前を覚えてくれて、観光客の動向ではなく季節に合わせてメニューが変わるようなお店です。
あまり観光客が訪れない街角では、よりお得に、バラエティ豊かなメニューを楽しめますし、今も息づく街の歴史にも触れられます。思い出横丁は目を楽しませてくれる場所ですが、東京らしさを感じる食事をしたいなら、仕事帰りの地元の人たちについて行ってみてください。
結論:雰囲気を楽しんだら、食事は別の場所で
思い出横丁が東京屈指の撮影スポットであることは間違いありません。灯る提灯、年季の入った看板、漂う焼き鳥の煙が、時代を超えた映画のような風景をつくり出しています。レトロな雰囲気が好きなら、ネットで見かける写真そのままの景色を撮影できます。この路地の先にある日本の旅の全体像については、ここで暮らして学んだことをまとめた日本の旅の情報ページもご覧ください。
でも、ここで暮らす者として、食事を大切にする人よりも、一度きりの観光客に向けた場所になってきているのを感じます。割高な料金、窮屈な椅子、急いで食べなければならない雰囲気を考えると、ゆっくり夕食を楽しむ場所とは言えません。
地元流の楽しみ方。夜の路地を撮影したら、食事は別の場所にしましょう。懐かしい雰囲気はそのままに、常連客が多く、よりお得に楽しめる場所を探しているなら、中央線で西へ数駅進み、吉祥寺のハーモニカ横丁へ。細い路地ならではの魅力は同じですが、ずっと本物らしく、観光客向けの演出という感じもずっと少ないです。
新宿でとっておきの写真を撮り、西口の歴史あるにぎわいを楽しんだら、写真映えよりも料理を大切にする街へ移りましょう。
居酒屋を楽しむなら、こちらがおすすめです:
- 恵比寿:地元の人に人気の、本格的な居酒屋が多い活気あふれるエリアです。
- 新宿三丁目:観光客で混み合うことなく、小さくて気軽な居酒屋を楽しめます。
- 高円寺:個性的でアートな雰囲気があり、安くておいしい料理が楽しめるエリアです。
- ゴールデン街:思い出横丁に似ていますが、店のバリエーションが豊富で、接客もより行き届いています。
- 中野:レトロな居酒屋や隠れた名店、オタク文化で知られる活気あるエリアです。
- 荻窪:静かで地元らしい雰囲気があり、ラーメンや居心地のよい居酒屋を楽しめます。
結論は?思い出横丁では写真を撮って、食事は別の場所で楽しみましょう!
思い出横丁のよくある質問
思い出横丁は観光客向けの場所ですか?
ある意味では、そうです。雰囲気は本物で、少し歩いてみる価値は十分あります。ただ、料理は値段のわりに物足りず、席は窮屈で、今ではお客さんの多くが観光客です。写真を撮り、煙が立ちこめる路地を歩いて楽しんだら、u003ca href=u0022https://maxonthemove.com/standing-bars-in-shinjuku-guide/u0022u003e新宿の立ち飲み屋u003c/au003eやu003ca href=u0022https://maxonthemove.com/kabukicho/u0022u003e歌舞伎町u003c/au003e周辺の居酒屋など、地元の人が実際に通う場所で食べたり飲んだりするのがおすすめです。
思い出横丁とは何ですか?
思い出横丁は、新宿駅のすぐそばにある、小さな居酒屋や焼き鳥屋が並ぶ細い路地です。「ションベン横丁」という別名でも知られています。赤く光る提灯や炭火の煙、日が暮れてから漂うレトロでどこか『ブレードランナー』を思わせる雰囲気で有名な、新宿でも特に写真に撮られる場所のひとつです。
思い出横丁が「ションベン横丁」と呼ばれるのはなぜですか?
この呼び名は、飲み屋が並ぶ狭い路地に公衆トイレがなかった戦後までさかのぼります。周辺はその後すっかり整備され、近代化しましたが、昔の呼び名は今も残り、この場所の雑然とした懐かしい雰囲気の一部になっています。
思い出横丁はどこにありますか?
思い出横丁は新宿駅の西口を出てすぐ、駅から徒歩1分の場所にあり、線路沿いに続いています。
思い出横丁を訪れるのにおすすめの時間帯はいつですか?
提灯に明かりがともり、焼き台から煙が上がる夕方早め、午後6時から8時ごろがおすすめです。ブルーアワーの光は写真撮影にもぴったりです。深夜や週末はとても混雑します。
思い出横丁の料理はおいしいですか?
悪くはありませんが、料理の質や量を考えると割高です。料理そのものより、立地や雰囲気にお金を払っているようなものです。そのため、地元の人は軽く一杯飲んで写真を撮り、食事は別の場所で済ませることが多いです。
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