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広島を訪れるたびに新たな発見があります。なかでも隠れた名所のひとつが、「お好み焼きタワー」とも呼ばれる有名なお好み村です。何階にもわたるこのグルメスポットには、広島風お好み焼きの店が数多く集まっています。キャベツや麺、卵、さまざまなトッピングを重ねた、食べ応えのある一品です。先日、広島を訪れた際にこの素晴らしい食の名所へ足を運び、忘れられない体験をしました。
広島で旧友と再会
広島を訪れた主な目的は、スイス出身の学生時代の友人に会うことでした。彼は現在韓国に住んでいますが、私の滞在中、たまたま広島に来ていました。久しぶりに話をして、一緒に街を巡る絶好の機会です。旅の予定を相談したあと、日本でも指折りのおいしい広島風お好み焼きが食べられると評判のお好み村へ行くことにしました。
広島への旅
飛行機で広島へ向かいました。途中で富士山の息をのむような景色を撮りたかったのですが、窓側の席ではありませんでした。象徴的な山をちらりと見ることはできたものの、写真は撮れませんでした。それでもフライトは快適で、広島を訪れる期待に胸が高鳴りました。
お好み村とは?

お好み村の中は活気と温かさに満ち、細い通路には鉄板で焼ける音が響いています。店を巡っていくと、料理人それぞれに独自のリズムや技、味を際立たせる秘伝の食材があることに気づきます。歯ごたえを出すために野菜を多めに加える人もいれば、濃厚なソースにこだわる人もいます。ほかではなかなか見かけない特別なトッピングを用意している店もあります。
何度もお好み焼きを食べたことがあっても、お好み村では角を曲がるたびに新しい発見があるのが、特に楽しいところです。地元の人たちと肩を並べて座るときも、旅先で食を楽しむ人たちと会話を交わすときも、ここには誰もが集まるシンプルな理由があります。目の前で焼き上げられる、とびきりおいしい料理です。
お好み焼きタワーでの体験
お好み村に着くと、友人と私は、焼ける生地や新鮮な野菜、さまざまなソースの食欲をそそる香りに圧倒されました。地元の人も観光客も集まり、広島名物を味わおうとする活気に満ちた雰囲気でした。私たちは各階を歩きながらメニューに目を通し、腕のいい料理人がお客さんの目の前でお好み焼きを焼くオープンキッチンをのぞきました。
あれこれ迷った末、私たちは、広島風お好み焼きの作り方を喜んで説明してくれる、気さくな料理人のいる居心地のよい店に決めました。選んだのは、豚肉、キャベツ、卵、焼きそば麺が入り、お好み焼きソースとマヨネーズがたっぷりかかった定番の一品です。熱々の鉄板で料理人が手際よく焼き上げていく様子に、思わず見入ってしまいました。
ひと口目から、味わいが口いっぱいに広がりました。カリッとした生地とやわらかな麺、濃厚なソースの組み合わせは、まさに完璧でした。友人と私は、日本で食べた中でも特においしい食事のひとつだったと話しました。お好み村の店はそれぞれに個性があり、地元の人や旅行者が何度も訪れて、いろいろな味を試す理由がよくわかりました。
2025年には、両親と兄弟、婚約者と一緒に、再び広島を訪れました。家族で食を楽しむ小さな冒険として、別々の日に2軒のお好み焼き店を巡りました。どちらの店にも独自のスタイルと魅力があり、みんなで味を比べるのも楽しかったです。旅の様子をもっと見たい方は、記事の冒頭にリンクしたYouTube動画で全編をご覧いただけます。
食だけではない、お好み村の文化
料理人の仕事を間近で見ると、広島風お好み焼きを作る技のすばらしさも実感できます。具材を正確に重ねていくところから、鉄板の上で素早く自信に満ちた動きを見せるところまで、一つひとつの工程が小さな舞台のようです。親や祖父母が何十年も前に店を始めたという話を聞かせてくれる料理人もいれば、定番のレシピに自分らしい現代風のアレンジを加えてきたことを誇らしげに語る人もいました。
伝統と個性、そして情熱が合わさっているからこそ、お好み村は食事をするだけの場所ではなく、広島の文化を今に伝える存在になっています。帰る頃には、味だけでなく、それを生み出した人たちのことも心に残ります。
こうした体験があるからこそ、私は日本食ガイドを作りました。定番の観光客向け料理にとどまらず、各地の名物や食文化を紹介しています。
広島:最高のカキの産地
有名なお好み焼きに加え、広島は世界でも有数のおいしいカキが味わえる場所として知られています。海に面した立地と清らかな海は、高品質なカキの養殖に最適です。生でも、さまざまな料理に使ってもおいしくいただけます。広島を訪れたら、評判のカキを味わうのは外せません。
ちょっとした豆知識:日本では珍しいごみ箱
街のあちこちに新しいごみ箱が設置されているのを見て、なんだか現実離れした気分になりました。日本のほかの地域でよく見かける「ごみは持ち帰る」文化に慣れていると、なおさらです。広島では、このごみ箱がちょっとした話題になっています。地元の人が立ち止まって表示を確かめたり、観光客がごみを捨てる前にためらったり。傘やコンビニのトレーなど、明らかに捨てる場所が違うものが入っているのを見かけることもあります。
些細なことですが、街に意外なほど親しみやすく、人間味のある一面を添えています。広島は近代的で効率的、そしてとても整然としています。それでも、この新しいごみ箱を見ると、日々の小さな変化にまだ慣れている途中なのだと感じます。ごみ箱に近づき、表示を読み、それでもどこに捨てればいいのか少し迷っている人たちを見ていると、なぜかほほえましくなります。まるで地域のみんなで新しい習慣を身につけているようです。
これは、日本全体にとって大切なことも浮き彫りにしています。ごみ処理は深刻さを増す課題であり、日々のリサイクル習慣を改善することは、すでに負担の大きい仕組みへの圧力を和らげるうえで重要な役割を果たします。こうした場面から、公共の場での小さな変化が、時間をかけて街をより持続可能な方向へ導くことがわかります。
旅をしていると、こうした思いがけない光景が、広島を巡る旅をいっそう印象深いものにしてくれます。きれいに整った通りの片隅に、思わず笑ってしまうほどごみがあふれたごみ箱がひとつあったり、何日もごみ箱を見かけていなかった観光客が、見つけたごみ箱にうれしそうにごみを捨てたりするのを見かけるかもしれません。日々の暮らしを垣間見られるささやかな場面ですが、その背景には、伝統と進歩が共存し、昔からの習慣と新しい考え方が融合する広島の姿があります。
こうした何気ない瞬間は、劇的だからではなく、独自の個性を保ちながら進化を続ける街の日常のリズムを感じさせてくれるからこそ、心に残ります。
よくある質問
広島のお好み村とは何ですか?
お好み村は、広島の中心部にある複数階建ての建物で、「お好み焼き村」という意味です。館内には小さな店が並び、それぞれの店が鉄板で広島風お好み焼きを焼いています。広島名物を気軽に楽しめる、活気ある場所です。
お好み村はどこにありますか?
広島の繁華街、新天地にあり、八丁堀や銀山町のエリアにも近い場所です。市内の路面電車でアクセスしやすく、主要な商店街からも歩いてすぐです。
広島風お好み焼きとは何ですか?
大阪風のように具材を混ぜ合わせるのとは違い、広島風は重ねて焼きます。薄いクレープ状の生地にたっぷりのキャベツ、麺(そばまたはうどん)、卵、トッピングを重ね、鉄板で段階ごとに焼き上げます。
お好み村にはお好み焼きの店が何軒ありますか?
館内の複数の階には、独立した店が約20軒並んでいます。それぞれ料理人もスタイルも異なるので、歩き回って比べながら、居心地がよさそうなカウンターを選べます。
お好み村は訪れる価値がありますか?
はい。広島での食体験のなかでも、とても楽しく、本場らしさを感じられる場所のひとつです。目の前で料理人がお好み焼きを焼く様子を見て、熱々の鉄板からそのままいただけます。価格もとても手頃です。
最後に
お好み村を訪れたことは、食事のおいしさだけでなく、それを取り巻く体験も含めて、広島旅行で最高の思い出のひとつになりました。古くからの友人と隣同士に座り、料理人たちの仕事を眺めながら、この場所の活気を感じていると、味わいと技、そして人のつながりだけに満ちた小さな世界に入り込んだようでした。鉄板でジュージューと焼ける音、焼きたての麺の香り、細い通路に響き渡る気さくなおしゃべりが、温かく、雑然としながらも、どこかほっとする雰囲気をつくっていました。
この体験には、どこか懐かしさもありました。こうして食事を共にすると、食べ物が旅の最高の思い出の拠りどころになることが多いのだと、改めて感じます。昔の話をしたり、懐かしい出来事に笑ったりしながらも、料理人が鉄板の上で見事な技を披露するたびに、会話を中断して見入ってしまいました。重ねたお好み焼きをひとかけらも崩さず、一度の動きでひっくり返す姿は、まさに食事とショーを一緒に楽しむようで、気取らないのに忘れられない体験でした。
特に印象に残ったのは、どのお店にも個性が感じられたことです。手書きのメニューや昔の写真、何度も訪れるお客さんからのメモを飾っているお店もたくさんあります。鉄板からほとんど目を離さずに調理しながらも、お皿を渡すたびに笑顔を見せてくれるシェフもいれば、広島風お好み焼きの由来を教えてくれたり、自家製ソースを紹介してくれたりと、話好きなシェフもいます。こうしたちょっとしたやりとりが、体験をいっそう生き生きとしたものにしてくれます。ここで楽しめるのは、食事だけではありません。広島の食文化を日々支える人たちとのつながりも味わえるのです。
そして、料理の味はというと、まさに絶品でした。やわらかな麺、シャキッとしたキャベツ、うまみのある豚肉、甘酸っぱいソースが絶妙に調和していて、ひと口ごとにおいしさが増していくようでした。食べ終わったあとも、私たちは味の話を続け、ほかの街で食べたものと比べながら、さっき食べたお好み焼きにかなうものはないね、と話していました。
広島を訪れることがあれば、お好み村を心からおすすめします。食べるだけでなく、街の文化を肌で感じられる、特別な場所のひとつです。昔からのお好み焼き好きはもちろん、初めて食べる人にとっても、何層にも店が並ぶこの場所では、食事だけでなく思い出も持ち帰れます。情熱あふれるシェフたち、活気ある雰囲気、そして豊かな味のバリエーション。お好み村での体験は、訪れたあともずっと心に残ります。そもそも旅を好きになるきっかけとなるような、そんなひとときです。日本を旅する計画については、私の日本旅行インサイダーガイドもご覧ください。
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